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スピーカー連携機能を利用する

目次

  1. 始める前に
  2. システム構成
  3. 必要機材
  4. 設定方法

1.始める前に

スピーカー連携機能は、お客様のローカルネットワーク(LAN)内に設置されたスピーカーに対して、インターネット(WAN)経由で行動検知AIのクラウドからアクセスし、AIの検知結果をトリガーとしてスピーカーから音声を再生する機能です。

本機能を利用するためには、インターネット上のクラウドサービスから、お客様のローカルネットワーク内にあるスピーカーへ通信できるよう、ネットワーク設定(ポートフォワード)を行う必要があります。

このページでは、

  • 必要となるシステム(ネットワーク)構成
  • 必要機材
  • 具体的な設定方法

について説明します。

2.システム構成

行動検知AIからスピーカーへアクセスするためには、以下のようなネットワーク構成を構築します。行動検知AI(クラウド)からの通信は、まずインターネット(WAN)上のグローバルIPアドレスを宛先として、お客様拠点のブロードバンドルータ(以下、ルータ)に到達します。
その後、ルータが通信を受信し、あらかじめ設定されたルールに従って、LAN内のスピーカーが持つローカルIPアドレスへ通信を転送することで、スピーカーへのアクセスが可能となります。

このときに使用するのが、ルータのポートフォワード(ポート転送)機能です。

ポートフォワードの動作イメージ

上図の右側では、具体的な通信の例を示しています。

  • 203.0.113.254
    → ルータに割り当てられた 固定グローバルIPアドレス(ホスト部)
  • 18000
    → スピーカーへの転送先を識別するための ポート番号

行動検知AIは、203.0.113.254:18000 宛てに通信を送信します。
ルータは、この通信を受信すると、あらかじめ設定されたポートフォワード設定に基づき、対応するLAN内のスピーカーのローカルIPアドレスおよびポート番号へ通信を転送します。

このように、「グローバルIPアドレス+ポート番号」を行動検知AIのスピーカー連携設定画面に登録することで、AIの検知をトリガーとして、スピーカーに対し音声再生などの操作を実行できるようになります。

一般的なグローバルIPアドレスはISP(インターネットプロバイダ)から一定期間ごとに変わる動的IPアドレスが割り当てられます。
確実にルータにアクセスできるよう、
固定グローバルIPアドレス(固定GIPアドレス)オプション付きのISPまたは、DDNSサービスを必ず利用してください。

行動検知AIはIPv4のネットワークのみ対応しております。IPv6のネットワークは未対応のため、ご注意ください。

3.必要機材

スピーカー連携機能を利用するために、以下の機材およびサービスが必要です。
  • インターネット回線

    必須:固定グローバルIPアドレス付きインターネット回線

    • 光回線、モバイル回線のいずれも利用可能です。
    • 行動検知AI(クラウド)からお客様拠点のルータへ直接アクセスするため、固定グローバルIPアドレスが必要となります。
DDNS(ダイナミックDNS)を利用する場合

DDNSサービスを利用することで、固定グローバルIPアドレスがない回線でも運用可能です。ただし、モバイル回線を利用する場合、ISPから プライベートIPアドレスが割り当てられる回線(例:spmode などのキャリア網) では、本機能を利用できません。

  • ブロードバンドルータ

    必須機能:ポートフォワード(ポート転送)機能
    推奨機能:IPフィルター(アクセス制御)機能

    インターネットからLAN内のスピーカーへアクセスするため、ルータにはポートフォワード機能が必須です。
    また、セキュリティ対策として、アクセス元IPアドレスを行動検知AIの通信元に限定するIPフィルター設定を強く推奨します。

  • スピーカー

    弊社指定の動作確認済みスピーカー(以下4機種)
    以下の機種は、スピーカー連携機能にて動作確認済みです。

商品名​

IP天井埋込型スピーカー 8W​

AXIS C1410 Mk II ​

AXIS C1111-E White​

IPホーン​スピーカー 15W​

型番​

IP-A1PC238​

02838-001​

02697-001​

IP-A1SC15​

メーカー​

TOA社​

Axis社​

Axis社​

TOA社​

想定用途​

屋内施設​(オフィスの天井等)​

屋内施設​(店舗入口・通路等)​

屋内・半屋外​(バルコニー、駅等)​

屋外​(駐車場・公園等)​

設置方法​

天井埋込型​(工事必須)​

天井・壁面取付型​(工事必須)​

壁掛取付型​(工事必須)​

ホーン型スピーカ​(工事必須)​


speaker

※ 上記以外のIPスピーカーについては、動作を保証しておりません。

  • LANケーブル
    ルータ、PoEハブ、スピーカーを接続するために必要です。
    使用環境に応じて、適切な長さ・規格のものをご用意ください。

  • PoEハブ
    スピーカーをルータと同一ネットワーク(同一セグメント)に接続する場合に必要です。
    PoE(Power over Ethernet)対応スピーカーへ、電源供給と通信をLANケーブル1本で行うために使用します。
    スピーカーの消費電力に対応したPoE規格(IEEE 802.3af / at 等)に対応していることをご確認ください。

4.設定方法

4-1.設定方法【モバイル回線を利用する場合】

本節では、モバイル回線を利用した構成例スピーカー連携機能の具体的な設定方法を説明します。
光回線をご利用の場合は、4-2.設定方法【光回線をご利用の場合】をご参照ください。


スピーカー連携に利用する回線・機器

項番

項目

回線・物品名・型番

数量

備考

1

モバイル回線(SIM)

DISmobile by IIJ 
固定グローバルIPオプション付き

1

 

2

ルータ

サン電子SE220

1

 

3

ルータACアダプタ

SE用ACアダプタ RSEAC ADP-30FW

1

 

4

LTEアンテナ

LTE YWX-6141SACX-697

2

 

5

PoEハブ

市販PoE対応スイッチ
1
スピーカー給電用

6

IPスピーカー

推奨機種

1

詳細は「必要機材」参照

7

LANケーブル

市販品

1

ルータ/PoEハブ/スピーカー接続用

設定に必要な物品

設定作業を行うために、以下の機材を別途ご用意ください。
項番 項目 物品 数量 備考
8 設定用PC LANポート付き
windows11PC
1
ルータ・スピーカー設定用
9 LANケーブル 市販品 1
設定時のPCとスピーカー直接
接続用

speaker-1

 

設定用PCは、一時的にルータまたはスピーカーと有線LAN接続できる必要があります。USB-LAN変換アダプタ等を使用しても問題ありません。

4-1-1.ルータの設定

  1. ルータにアンテナ・SIM・ACアダプタを取り付け、設定用PCとLANケーブルで接続します。

  2. 設定用PCとルータのLANケーブルをPoEハブに接続し、ブラウザの検索窓に「https://192.168.62.1/」と入力し、ルータのWEBGUIにログインします。


    ※サン電子RoosterSEの場合、デフォルト値
    URL https://192.168.62.1/
    ユーザ名 root
    パスワード 12345678

    ※設定時にルータのパスワードはデフォルト値から変更してください。

  3. APN設定を行います。WEBGUIより、インターフェース>APN設定よりSIMの設定を投入し、「設定を保存」を押下してください。

    SIMスロットル・アンテナ設定
    項目 凡例
    MOBILE1 外部アンテナ
    MOBILE2 任意
    使用するSIMスロット SIM1 
    SIM1設定
    項目 凡例
    接続先通信事業者 自動
    デフォルトルートとなるAPN番号 APN1
    APN iijmobile.biz
    認証プロトコル CHAP/PAP
    認証ユーザー mobile@iij
    認証パスワード (空欄)
    サブネットマスク 自動
  4. ポートフォワード(ポート転送)機能の設定します。ネットワーク>DNATに移動し、DNATのルールを追加します。
  5. DNAT詳細設定より、表のパラメータを入力し、編集終了をクリックします。


    項目 凡例
    設定名 任意
    ルールを有効化にする 有効化
    送信元IPアドレス/プレフィックス <MIMAMORI AIのIPアドレス>/32 ※注1
    宛先IPアドレス/プレフィックス 空欄
    送信元ポート/範囲 空欄
    宛先ポート/範囲 <転送用ポート番号>(数値は任意) 
    プロトコル TCP
    受信インターフェース モバイルインターフェース(APN1)
    変換後IPアドレス/範囲 <スピーカーに割当てる固定IPアドレス>-<スピーカーに割当てる固定IPアドレス>
    変換後ポート番号/範囲 80-80
  6. DNATのルールが追加されたことを確認し、「設定を保存」をクリックします。
  7. システム>再起動・シャットダウンより再起動を実行します。
  8. グローバルIPアドレスを確認します。再起動後、WEBGUIに再ログインし、ステータス>モバイルインターフェースより、赤枠のIPアドレスを確認ください。

⚠️注意事項⚠️

  • ※1  <MIMAMORI AIのIPアドレス>は利用者に限定し公開しております。営業およびサポートセンターにお問い合わせください。

以上の手順で、モバイルルータは インターネット接続が可能な状態 となります。


 

4-2.設定方法【光回線を利用する場合】

本節では、光回線を利用した構成例スピーカー連携機能の具体的な設定方法を説明します。
モバイル回線をご利用の場合は、4-1.設定方法【モバイル回線をご利用の場合】をご参照ください。

スピーカー連携に利用する回線・機器

項番

項目

回線・物品名・型番

数量

備考

1

光回線

フレッツ光ネクスト

1

ギガファミリースマート

2

ISP

WAKWAK 光プラス

1

IPv4 PPPoE接続を利用すること

3

ISP固定IPオプション

WAKWAK アドレスプラス

1

IPv4 PPPoE接続を利用すること

4

ルータ

HGW RX-600MI

1

フレッツ光のレンタルルータ

5

PoEハブ

NetGear GS108LP

1  

6

IPパトランプ

NHB4-3-RYG

1

 

7

LANケーブル

市販品

1

ルータ/PoEハブ/スピーカー接続用

設定に必要な物品

設定作業を行うために、以下の機材を別途ご用意ください。
項番 項目 物品 数量 備考
5 設定用PC LANポート付き
windows11PC
1
ルータ・スピーカー設定用
6 LANケーブル 市販品 1
設定時のPCとスピーカー直接接続用

4-2-1.ルータの設定

  1. フレッツ光のルータへISPおよびIPS固定IPオプションの利用開始方法に従ってインターネット・固定グローバルIPアドレスが利用できる状態にしてください。

  2. 設定用PCとルータのLANケーブルをPoEハブに接続し、ブラウザの検索窓に「https://192.168.1.1/」と入力し、ルータのWEBGUIにログインします。


    ※RX-600MIの場合、デフォルト値

    URL https://192.168.1.1/
  3. 静的IPマスカレード設定(ポート転送機能)を設定します。詳細設定>静的IPマスカレード設定に遷移し、一番上部の項の編集をクリックします。
  4. 静的IPマスカレード設定エントリ編集より、表のパラメータを入力し、設定をクリックします。

    項目 凡例
    変換対象プロトコル TCP
    変換対象ポート <転送用ポート番号>(数値は任意) ※注
    宛先IPアドレス <スピーカーに割当てる固定IPアドレス>
    宛先ポート www
  5. 設定が反映されたことを確認します。
  6. グローバルIPアドレスを確認します。情報>現在の状態より、メインセッションのグローバルIPアドレスを確認可能です。※2

4-3.スピーカーの設定

手順

  1. スピーカーの LANポート にLANケーブルを接続します。
  2. 接続したLANケーブルを PoEハブのLANポート に接続します。

4-3-1.【TOA社製】スピーカーの設定

  1. スピーカーのWEBGUIにログインするために、ブラウザの検索窓に「https://192.168.14.1」を入力します。
  2. 初期状態のスピーカーの場合、下記のユーザネーム/パスワードが初期値であるため、それぞれ入力してログインします。

    URL https://192.168.14.1/
    ユーザ名 admin
    パスワード guest
  3. 固定IPアドレス設定を実施します。TOAスピーカーのWEBGUIより[network]タブに遷移し、IPv4を3-1ルータの設定>4ポートフォワード(ポート転送)機能で設定したIPアドレスを設定し、「save」を押下します。
    項目 凡例
    IPアドレス  <スピーカーに割当てる固定IPアドレス>
    サブネットマスク 255.255.255.0
    デフォルトゲートウェイ <ルータのIPアドレス>

     

  4. 「メディア」タブに移動し、任意の音声ファイルを3個アップロードします。

  5. 「パターン」タブに移動し、メディアファイルに手順4でアップロードした3つの音声ファイルを選択し、設定した3つパターン全てで右端の制御出力をチェックし、保存ボタンを押します。
  6. [maintenance]タブで画面遷移し、Rebootボタンを押下します。再起動後にすべての設定が反映され、設定完了です。

4-3-2.【AXIS社製】スピーカーの設定

  1. スピーカーのWEBGUIにログインするために、ブラウザの検索窓に「https://192.168.0.90」を入力します。
  2. 初期状態のスピーカーの場合、アカウント作成が必要であるため、任意のアカウント名/パスワードで新規登録します。

  3. ログイン画面より、登録したアカウント名/パスコードでログインします。
  4. 固定IPアドレス設定を実施します。AXISスピーカーのWEBGUIより[システム]>[ネットワーク]タブに遷移し、IPv4自動割り当てのチェックを外します。
    IPv4を3-1ルータの設定>4ポートフォワード(ポート転送)機能で設定したIPアドレスを設定し、「保存」を押下します。

    項目 凡例
    IPアドレス  <スピーカーに割当てる固定IPアドレス>
    サブネットマスク 255.255.255.0
    デフォルトゲートウェイ <ルータのIPアドレス>
  5. AXISスピーカーのWEBGUIより[メンテナンス]タブに遷移し、再起動ボタンを押します。再起動後にすべての設定が反映され、設定完了です。

設定用PCとスピーカーのサブネットが一致していない場合、WEBGUIにアクセスできませんので注意してください。


4-4.VMSでの設定

4-4-1. スピーカー連携設定

設定手順

  1. MIMAMORI AI サービスのマネジメント Web アプリにログインし、
    スピーカー設定を行う対象テナントの VMS にアクセスします。

  2. VMS画面のサイドバーから 「設定」 をクリックし、設定画面へ遷移します。

  3. 設定画面上部の 「スピーカー連携」タブ を選択し、
    「スピーカー連携」画面にて 「新規作成」 をクリックします。

  4. 表示されたポップアップ画面にて、以下の内容を入力します。

入力項目

  • スピーカー名
    任意の名称を入力します(管理用の表示名)。

  • IP
    スピーカーの IPアドレス+ポート番号 を入力します。
    例:203.0.113.254:18000
    ※ 通知書に記載されている値を入力してください。

  • ユーザー名
    スピーカーの Web 管理画面へログインする際のユーザー名を入力します。

  • パスワード
    上記ログイン時に使用する、スピーカー本体のパスワードを入力します。

  • スピーカータイプ
    使用しているスピーカーに応じて、
    TOA社製 または AXIS社製 を選択します。

スピーカーと連携させる カメラを選択し、「確定」 をクリックしたら、設定完了です。

4-4-2. 自動音声登録の設定

自動音声登録は、行動検知AIが特定の行動を検知した際に、自動でスピーカーから音声を再生する機能です。

例:侵入禁止エリアに人物を検知した際に、同時に「ここは立ち入り禁止です。退去してください」といった音声を再生するなど、警告・注意喚起をリアルタイムで行いたい場合に、非常に効果的な機能です。

設定手順

  1. 自動音声登録画面にて 「新規作成」 を選択します。

  2. 表示された設定画面で、自動音声を再生させたいスピーカー を選択します。

  3. 音声ファイル の「選択する」をクリックし、登録する音声ファイルを選択します。

  4. 繰り返しの数 に音声を繰り返し再生する回数を入力します。

  5. 「接続テスト」 をクリックし、テストが成功することを確認します。

  6. 問題なければ 「確定」 をクリックし、最後に ステータスを「有効」 に設定して 「適用」 を押下すると設定完了です。



4-4-3. 手動でスピーカーから音声を再生する方法

手動で音声通知を行う場合は、事前に音声ファイルの登録が必要です。

  • 手動通知で使用できる音声ファイルは 最大5件まで 登録可能です。

音声ファイルの登録(手動通知用)

  1. 設定画面の 「音声登録」タブ を選択し、音声登録画面へ遷移します。
  2. 上部に表示されている 5つの枠のうち1つ を選択します。
  3. 音声ファイル一覧から使用する音声を選択し、「適用」 を押下します。

以上で、手動再生用の音声登録は完了です。


4-4-4. 手動音声の再生方法(VMS画面)

スピーカー連携および音声登録が完了すると、VMSのモニター画面に 「スピーカー連携」タブ が表示されます。

  1. 「スピーカー連携」タブ内の 「音声を流す」 をクリックします。
  2. 再生したい音声ファイルを選択します。
  3. 「再生する」 をクリックすると、スピーカーから音声が再生されます。

4-4-5. オリジナル音声の登録について

音声登録タブでは、オリジナル音声の登録も可能です。

登録方法は以下の2通りです。

  • 音声ファイルをアップロードして登録
  • パソコンのマイクを使用して自分の声を録音し登録

用途や設置環境に応じて、最適な音声をご活用ください。

音声ファイルをアップロードする場合
  1. 音声登録タブの上部5枠のうち1つを選択します。
  2. 「音声を新規登録する」 をクリックします。
  3. 音声の登録方法で「音声ファイルをアップロード」を選択します。
  4. 「ここからアップロード」 を選択し、音声ファイルを指定します。
  5. 音声タイトル・音声の説明を入力し、
    「ファイルを登録する」 をクリックします。
自分の音声を録音して登録する場合
  1. 音声登録タブの上部5枠のうち1つを選択します。
  2. 「音声を新規登録する」 をクリックします。
  3. 音声の登録方法で「自分の音声で新規登録する」を選択します。
  4. 「録音を開始」 をクリックします。
    ※ ブラウザからマイク使用の許可が表示されるため、許可してください。
  5. パソコンのマイクに向かって音声を録音します。
  6. 音声タイトル・音声の説明を入力し、「音声を登録する」 をクリックします。

4-4-6. 検知ポップアップから手動で音声を流す方法

  1. スピーカー連携されたカメラの 検知ポップアップ に表示される「音声を流す」 ボタンをクリックします。
  2. 再生する音声を選択します。
    ※ 事前に音声登録した音声ファイルが選択可能です。
  3. 「再生」 をクリックすると、スピーカーから音声が再生されます。